[マドリード 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は3日、英国が条件などで合意しないまま欧州連合(EU)を離脱した場合のマイナスの影響が市場で完全に織り込まれていない可能性があるとの考えを示した。

デギンドス副総裁はマドリードで開かれている金融関連のイベントで「現在見られている先行き不透明性の影響は過小評価されている可能性があり、無秩序な離脱となった場合の影響は、市場で現在織り込まれているよりもはるかに大きくなる恐れがあると懸念している」と述べた。

その上で、英国のEU離脱を巡っては中央銀行は万能ではなく、すべての問題を解決することはできないと述べた。

このほか、ユーロ圏の銀行のバリュエーションが低水準にあることについて、低金利だけでなく、余剰能力や高コスト構造などが作用しているとの考えを示した。