【発見】知られざる100円ショップ「陰の立役者」の正体

2019/10/4
世界から称賛されるニッポンの「100円ショップ」──。
バラエティ豊かな商品が並び、街に一店舗は見かける100円ショップは、店舗数や売り上げともに右肩上がりの成長が続き、近年は海外への進出も増えている。
そんな100円ショップ業界を、陰で支えている企業がある。9月19日にIPO(新規株式上場)を果たした、ライフスタイル雑貨の製造、卸販売を行うアミファ(東京都港区)だ。
アミファは、今年6月の第3四半期までの売り上げ約38億円のうち、実に88%をワンプライス商品(100円などの均一価格で売る商品)が占め、そのほとんどをダイソー(大創産業)やセリア、キャンドゥといった大手ショップに卸している、まさに「100円ショップ界の黒子」と言える存在。
アミファはなぜ、100円ショップ特化というニッチな業態で生き残ることができているのか。同社の藤井愉三社長に話を聞いた。

毎日5個のアイデアを商品化

──アミファは、100円ショップ大手それぞれに膨大な商品を卸しています。大手からの信頼を勝ち得た要因はどこにあるのでしょうか。
藤井 我々はとにかく、新商品をどんどん作って、100円ショップに送り出しています。100円ショップは、売り場の“鮮度”を保持するのがとても重要だからです。