• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

【宇田川元一】過去の成功体験を捨てるな

NewsPicks編集部
186
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


のアイコン

注目のコメント

  • badge
    埼玉大学経済経営系大学院 准教授

    『他者と働くーー「わかりあえなさ」から始める組織論』の出版に合わせたインタビュー記事、最終回です。
    今回は物事を単純化しないこと、新しい物語を見出していくことの意義についてお話をしています。

    記事のタイトルにもあるように、日本の停滞を前に、私たちは「過去の成功体験が捨てられないことが問題だ」といいます。そうした言葉は威勢がよいですが、しかし、原理的に考えて、私たちは経験したことを捨てることは不可能です。
    そうではなく、私たちの経験に、もう一度新たな目で向き合い、そこから、新しい物語を見出していく、そうしたことこそが大切なのではないでしょか。

    物語は時間が立つと単純化されて、実はとても複雑な出来事や登場人物などがいたのに、それらは忘れ去られてしまいます。
    もう一度、過去の「成功」や「失敗」に、単純化を避けて向き合うこと、その中に、現実的に一歩を踏み出すリソースを自らが見出していくこと、それこそが対話とナラティヴ・アプローチの本懐であると私は思います。

    これはナラティヴ・セラピーを生み出したマイケル・ホワイトが、「脱構築」こそがナラティヴ・セラピーの中核であると主張していることと重なります。脱構築とは、既存の物語を破壊することではなく、既存の人生という物語の中に、対話を通じて新たな物語を見出していくことです。

    このインタビューでは、私が取り組んでいる大手企業でのイノベーション推進の取り組みなどもお話していますが、過去の成功体験を単純化せずに、複雑な物事や人々の編み目として、新たな目で向き合う中で、様々な可能性が眠っていると私は思います。しかも、現実的な。
    その意味で、個々人の生き方や人生の意味の発見だけでなく、ナラティヴ・アプローチは、もっと会社規模でも有用かつ現実的な思想であり、実践であると思います。
    それは、バブル崩壊以降様々なことがあって、誇りを失ってきた私たちに、時代の風に惑わされない誇りを持つ自由があるのだということに気がついていく、私たちの社会の物語の回復の過程を歩み始めることになるのではないか、そう思うのです。

    現実に向き合い、踏み出すリソースを発見し、着実に適応課題を乗り越えていきましょう。
    この本に託した希望を皆さんに大きく育てていただくことを心から願っています。


  • badge
    株式会社 We Are The People 代表取締役

    先日、新日本プロレスのメイ社長に関する記事を読んだのですが、メイ社長が新日本プロレスに「転職」した際、その組織文化や価値観が形成される経緯を知るプロセスとして「OBを訪ねた」というのがありました。

    偶然ですが、ワタシも全く同じことをしています。転職していろんなヒトと話していると、必ず出てくる「過去の出来事」があり、その「主役」が居る。で、主役について言うと、既にその会社に居なかったりする。会いに行って話をすると「あ、だからか」と、今日に至るまでの「物語」が見えてくる。苛立ちを覚えていた現状に、逆にシンパシーが湧いてくる。そうなって、初めて新しいことを始めるエンジンがかかってくるような感覚を、ワタシは持っています。

    過去の成功や失敗に学ぶ、というのは「事象」を単純にまとめないで、真摯に向き合い、それも今の自分の中に取り込んでいくということなのかな、と改めて思いました。


  • NewsPicks Brand Design Chief Strategic Editor / パブリッシング 編集者

    >「最新鋭の技術を取り入れること」と「戦略を考え抜くこと」が成功体験の源なのに、成功体験から純化された物語だけを享受して、苦い部分を捨象してしまった。
    納得です。

    「誰しも誇りを持つ自由がある」。この箇所についての詳細は、本書の6章に綴られています。編集をしながら奮い立つものがありました。ぜひお手にとって御覧ください。
    また、平田オリザさんとの対談は収録済みでcakesで掲載予定です。乞うご期待下さい。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか