【教養】「人口」を見れば、経済の流れが見える

2019/10/5
本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、毎週土曜日に話題のビジネス本の要約をお届けする「10分読書」。短時間で本の中身を学ぶことができ、現代のビジネスパーソンにぴったりの内容になっている。
ぜひ、週末のひとときで新たな知識を手に入れてほしい。
世界の人口は、何千万年もかかって1800年代に10億人に達した。そこからたった200年で70億人になったが、現在は増加に急ブレーキがかかっている。
今回紹介する本は、人口動向に大変革が起こった、この200年に注目する。
急激な人口増加の発端となったのは、1800年ごろのイギリスで起きた産業革命だ。技術の発展は衛生状況や教育レベルを底上げし、数々の命を救った。
この動きは世界中に広がり、多くの国で乳児死亡率と出生率、病気などによる死亡率が低下。平均寿命も延びた。
つまり人口増減の要素となるのは、死亡率、出生率、移民である。人口学では、合計特殊出生率(1人の女性が生涯で産む数の平均)や年齢の中央値など、さらに多くのデータを使って、社会の様相を捉え、そこにある個人の生活に迫る。

ヒトラーが「重視したもの」