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台湾の「誠品」という本屋グループをご存知でしょうか?台湾旅行の際には必ず、訪れたほうがいいスポットとして紹介されている巨大な本屋です。
本だけでなく、雑貨や生活用品、その土地固有の商品など一同に集まっています。そのエリアの「今」をつかむのに非常に便利な場所です。

そんな誠品は実は、蔦屋書店を作る際に参考にされたと言われています。

売上高は150億円程度ですが、世界にその名を知られている誠品。文化という難易度の高いビジネスの先端を走る誠品を知れば知るほど、熱量に「狂気」さえ感じます。
NewsPicksでは以前、経済メディアにほとんど出ないCCCの増田さんにインタビューしました。
その時、増田さんがCCCはCHINA CHINA CHINAだと冗談を言いながら本気で中国マーケットを狙っていたのが印象的でした。

https://newspicks.com/news/3478279/
奇しくも2004ー2005年に台湾駐在をし、24時間営業の誠品書店に通った身なので、今回の日本進出は興味深く見ています。
台湾や中国では既に書店を超えて商業施設デベロッパーとなっていく中で、敦南店のカルチャー感のある独特の空気感がどのように進化していくのか。古き良き誠品ファンの台湾の友人からは最新店舗は割と商業的だと賛否両論でした。どこもインテリアは超おしゃれですが。空間を持ってカルチャーを体現するビジネスはすごく微妙なニュアンスが大事だし、カフェとも近いので、日本橋でもワークショップや商品ラインナップの裏にある思想や世界観を発信してくれることに期待しています。

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人というのは、本能的に人と交わることを求める動物です。ですから、一緒に見たり聞いたりする体験を常に求めています。だからこそ、居心地のいい場所づくり、24時間営業、一日何回もイベントを続けています。
改めて思う。製品、プロダクトの時代は終わり、その周りをより良い体験で埋めていかなければリアル店舗は成り立たないと。

体験をまず提供する。
結果、物やサービスが売れる。

この順番を忘れてはならない。
「アジアで最も優れた書店」に選出されていると同時に、「世界で最もクールな百貨店」にも選ばれているというのが面白い。本を中心としたライフスタイルを提案するというコンセプトがまさに蔦屋書店のインスピレーションの原型という感じ。たとえばドンキもそういう、GAFAがそうそうできない・やらないオリジナルな価値を提供することが独自性につながる好例ですね
「本をもてなし、人をもてなし、心をもてなす場にする」「文化の発信地」といったものは、「便利さ」とは別の軸での書店ならではのコンセプト。
15年におよぶ赤字から脱出するきっかけとなったという敦南店に行くと、上品な静けさの中で、知的好奇心が刺激されます。
日本でも、「本を売る」だけにとどまらない書店がたくさんあることを付け加えておきたいです。
どんなにEコマースが普及しても、本屋には行きたくなりますよね。
Eコマースは、この本が読みたいと狙い撃ちすることが多い一方、本屋はその時の気持ちに忠実になって直感的に本に出会う気がします。
自分の潜在的な悩みや願望を知って、それを満たす意味でワクワクするのかもしれません。
15年も赤字つづき。よく耐えられたものです。15年かかってやっとプロトタイプができあがったとのこと。実業の醍醐味はここにあります。

ここは本と人、人と人とのコミュニケーションの場。オンラインではできないユニークネスがあります。
コレド室町テラス、レセプションで行ってきましたけどすごい人で、さすがの注目度。思ったよりちゃんと本屋さんだったのと、猿田彦などもありつつも、「最近どこでも入ってる」ようなテナントが少なかったのも興味深かったです。日本では蔦屋が先行している印象なので、どこまで「あれとは違う」と言えるのか。商圏ビジネスでもあると思うので、日本橋でしかできないことをやってほしいなあ。
誠品のホテルもなかなか良かったです
この連載について
今、知りたい注目のニュースの真相から全体像まで、やさしく徹底解説。プロピッカーや有識者による対談、オピニオン寄稿、直撃インタビューなどでお届けする、NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。