【オピニオン】WeWorkに群がった、金融機関らの「下心」
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注目のコメント
アダム個人、Wework個社の問題もある、過剰流動性は世のディシプリンを緩慢にするという性質もある、しかし米国の投資銀行がDNAとして持つモラルの低さは忘れてはいけない。そもそも彼らは主幹事団の一社でもありこのような経営者をゴーパブリックさせかけていたでも批判に値する。
彼らは政権の中枢にもあらゆる政産業界にも入り込んで、問題を起こしてもお咎めを受けない構造であることはリーマンショックの一連の経緯を見ても明らかであり、マレーシアを国ごと沈没させた汚職事件の主犯(JPMではなくGS)である事など枚挙に暇がない。オバマはそれを懲らしめようと試みたが結局は実質的に失敗してしまった。究極的には個々人が自己防衛するしかないのでしょう。AI群戦略の主要企業と見做されたところは神聖化され、資金が投入され、その資金をもとに過剰なリスクテイキングが行われている。SBGを支援する金融機関とも合致する顔触れ。明らかにSBGとの取引が背景にある。需給の伴わない投資はバブルであり早晩そのバブルははじけることになる。神聖化→資金投入→需給の伴わない過剰なリスクテイキングという構図になっている企業はAI群戦略ポートフォリオの中には他にも存在している。
【Weworkについての評価】
世間の盛り上がりに水を差すようだが、最近の報道は、足元のことと、関係者の面白いおかしい話し(スキャンダル)、根拠の無い憶測に振り回され過ぎている。お祭り騒ぎはやめた方がよい、と申し上げたい。
https://newspicks.com/news/3468363
今改めてこの一年前のインタビューを読み直すと、WeworkについてのSVFの理解と評価は間違っていない、というのが私の結論。
「WeWorkという事業は、新しいプロダクトやサービスをどんどん載せていくための空間プラットフォームです。
(中略)
そこを使っている人たちはより快適な仕事ができるようになり、満足感も上がりますよね。オフィス環境というのは進化します。
そう考えると、世間が思っている転貸業者としてのWeWorkのバリューと、新しいプラットフォームとしてのWeWorkではバリューが異なる」
問題は、Weworkがその「空間プラットフォーム」としての道をまっしぐらに進んでいるのか、という一点にかかってくる。
報道されていることが、
①寄り道(成長プロセスの中での模索の一環)②脱線(別の方向へ勝手に行ってしまいそうになった)、③脱輪(ニューマンCEOを含む経営陣のWework事業に純粋に取り組む姿勢の崩壊、そもそもの能力の限界、つまり経営の機能不全)
のどれかだとすれば、①'as isで心配ない、②'軌道修正すれば良い、③'経営者の取り替え、で対応可能。現実は③'が起きているので、③(脱輪)機能不全にSVFが対応している、ということだと理解したい。
③をメディアが面白おかしく報道し酷評しすぎているので、現場は大変だがマクロで見れば問題なさそうだ。
身もふたもないと言われそうだが、ビジョンが正しく、当事者の能力に問題がなければ、投資家は①と②をしっかりウォッチしていればよい。投資銀行が有力な企業経営者を甘やかすのは今に始まったことではない。
本件は、それにつきると思う。