737NG型旅客機で亀裂発見、米ボーイングが報告
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本件、なかなか情報が少ないのですが、技術的なことにつっこんだ報道は以下が最も詳しいと思われます。
https://komonews.com/news/local/exclusive-unexpected-cracking-found-on-critical-boeing-737ng-equipment
どうやら翼の主桁と呼ばれる骨組みの部分と、胴体のフレームというやはり骨組み部分をつなぎ合わせる部分(pickle forkと前述のサイトでは言っています)に亀裂が見つかった機体がある、ということのようです。
飛行機は一般に、翼で揚力を生み出し、胴体を支える構造になっていますから、翼と胴体をつなぐ部分には大きな負荷がかかります。また地上に降りると今度は翼の重さを胴体に預けて支えるわけですので、力のかかる向きもまるで逆になるという、設計屋さんにとっては何かの罰ゲームかと思わせるような作りにしなければならない、気を遣う部分です。
今回の亀裂は特定の機体の改修作業中に発見され、その後他の機体でも見つかったということですが、この原因が、部材の製作段階での不良によるものであるのか、あるいはそもそも737自体の設計の問題なのかで問題の深刻度が全く異なります。
部材の製作不良であれば、特定のロットの機材を割り出して、その機体にのみ改修をすればよいので影響は小さくて済みますが、これが設計上の問題となると、世界で飛んでいる7000機を超える同型機すべてに影響することになります。
部材の製作不良であることを祈りますが、万一の時には世界の航空会社に多大な影響が及ぶことになります。これは大変ですね。ANAやJALはもちろん、スカイマークなどのLCCも737-700機や737-800機は毎日運航しているのでしっかり整備しているとは思いますが記事の様な亀裂が万が一あると大事故に繋がりかねません。設計上の問題となると一時的には他の機体へ運航が集中せざるを得ないかと、、今後の事態好転に期待したいです。