グレタさんの主張は「若い人々の士気をくじく」-LVMH会長
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国連総会での演説でグレタさんは、現在の取り組みを持ってしても気候変動による甚大な影響を防ぐことができる可能性が低いことに対して、IPCC 1.5ºC特別報告書の結果などを引用しながら「このクソ野郎!」と言ったわけで、ここでアルノー氏が言っているように「天変地異説に屈している」というのは、IPCC報告書の結論が「天変地異説」と言っているようなもの。その意図での発言であれば問題ないのだけど、そうでないとしたら、グレタさんのメッセージが届いてないのかなと思います。
地位のある人、あるいはただ単に年長者である人は、自分が罵られることに慣れていないので、ラディカルな主張を素直に受け入れることができないと思います。これが、経済社会の中で、いわゆる「グリーン」な人たちの間に分断を生んでいるとしたら、残念なことです。ここ数十年の経済成長で世界中で多くの人々が貧困から抜け出し健康問題が改善されたと言うのはそうだろう。では人間以外の動植物についてはどうなのか。この地球は人間だけのものでは無く、ピラミッドの頂点に立つ人間は、その下で支えている他の動植物のおかげで成り立っている事を忘れている様だ。このまま改善されなければ、深刻な問題としてその原因である人間に返ってくるのは、この子供達が大人になった頃だろうか。その時はもう手遅れかもしれない。人類は絶滅の危機に瀕すると予測して亡くなったホーキング博士の言葉を思い出す。