[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米国株式市場は下落。ダウ平均株価<.DJI>は79ドル安で取引を終えた。トランプ米大統領のウクライナ圧力疑惑に関する内部告発書公表を受け、弾劾を巡る不透明感が高まった。一方、中国側からの通商面での発言を背景に下値は限定的だった。

中国の王毅外相兼国務委員は、同国として米国製品の購入を拡大する用意があり、トランプ政権は多数の中国製品への関税を免除するなど善意が見受けられると述べた。この発言を受けS&P総合500種指数<.SPX>は一時プラスに転じる場面も見られた。

下院情報特別委員会はこの日、トランプ大統領が来年の大統領選再選を視野にウクライナに圧力をかけたとされる疑惑を巡り、当局者による内部告発の内容を公表した。告発者は、トランプ大統領が職権を乱用し、大統領選を有利に運ぶためにウクライナを選挙に介入させようとしたと指摘。「米国の国家安全保障への脅威」との懸念を表明し、「緊急を要する懸案」に当たるとした。

ロバートWベアードの投資ストラテジスト、ウィリー・デルウィッチ氏は、状況がさらに進展しない限り個人の反応も乏しく「相場の変動も短期的なものにとどまるだろう」と述べた。

また米政府が8月に発表した中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]に対する一部米国製品の禁輸措置の執行猶予について、延長される公算は小さいとブルームバーグが報じたことも材料視された。

交流サイト大手フェイスブック<FB.O>は1.5%安。関係筋は米司法省がフェイスブックへの反トラスト調査を開始する見通しだと明らかにした。

新規株式公開(IPO)関連では、オンデマンド型バイクエクササイズサービスの米新興企業ペロトン・インタラクティブ<PTON.O>がナスダック市場に上場。初値は公開価格(29ドル)を約7%下回る27ドルだった。終値は11.2%安の25.76ドル。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.27対1の比率で上回った。ナスダックは2.11対1で値下がり銘柄数が多かった。米取引所の合算出来高は61億1000万株。直近20営業日の平均は72億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26891.12 -79.59 -0.30 27004.1 27015. 26803. <.DJI>

1 07 84

前営業日終値 26970.71

ナスダック総合 8030.66 -46.72 -0.58 8070.12 8072.1 7991.0 <.IXIC>

1 2

前営業日終値 8077.38

S&P総合500種 2977.62 -7.25 -0.24 2985.73 2987.2 2963.7 <.SPX>

8 1

前営業日終値 2984.87

ダウ輸送株20種 10409.03 -24.29 -0.23 <.DJT>

ダウ公共株15種 879.11 +4.63 +0.53 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1580.10 +0.54 +0.03 <.SOX>

VIX指数 16.11 +0.15 +0.94 <.VIX>

S&P一般消費財 942.86 -5.29 -0.56 <.SPLRCD>

S&P素材 362.97 -0.76 -0.21 <.SPLRCM>

S&P工業 656.23 +0.54 +0.08 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 626.90 +3.11 +0.50 <.SPLRCS>

S&P金融 464.93 -1.82 -0.39 <.SPSY>

S&P不動産 245.14 +2.20 +0.90 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 440.45 -5.95 -1.33 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1038.47 -6.57 -0.63 <.SPXHC>

S&P通信サービス 168.23 -1.35 -0.79 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1416.98 +0.56 +0.04 <.SPLRCT>

S&P公益事業 329.42 +1.58 +0.48 <.SPLRCU>

NYSE出来高 7.96億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 21985 + 125 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 21965 + 105 大阪比 <0#NIY:>