[国連 25日 ロイター] - 欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表は、イラン核合意の履行が「ますます困難になっている」としながらも、締結国は核合意維持に向けコミットしていると述べた。

モゲリーニ氏は「核合意へのコミットを維持することはあらゆる国の利益となるが、それはますます困難になっている」と指摘。その上で、フランス、英国、ドイツ、ロシア、中国およびイランは核合意の履行に向けた取り組みを継続することで合意したと述べた。

イランは今年5月以降、米制裁への対抗措置として核合意の一部履行を停止。英仏独が核合意に基づき、米制裁で停止されたイランの国際貿易復帰を再び可能にするなら、履行停止は撤回可能としている。

モゲリーニ氏は「これまでイランが実施してきた措置はいずれも元に戻せるもので、これまでの判断を覆し、再び全面的に順守するようイランに求める」と語った。