千葉の停電はなぜこれほど長期化したのか。我々はこの経験に何を学べばよいのか。
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注目のコメント
大事なのは、今は復旧。その後に徹底的に検証して、次の災害に備えること。
復旧作業のさなかで、経産大臣が「電柱の強度を見直すうんぬん」と発言しておられますが、これは現場軽視と言われても仕方ないと思う。そういう可能性も含めて、という話であるべき。千葉の停電長期化の理由が森林の荒廃にあるという記事ですが、それはともかく、日本中の森林が荒廃しているのは事実でしょう。
昭和40年頃から政府は積極的に海外の木材の輸入方向に舵を切ります。
即ち【木材の自由貿易化】です。
それ以降、林業は衰退します。
具体的には、記事にある昭和55年頃までは、1カ月に大きな木を1本切って売れば生計を立てるのにある程度充分な所得を得る事ができましたが、現在では1日1本の木を切って売らないと充分な生計を立てる事ができない程度の所得しか得られないようになってしまいました。
このような状態で、誰が一体山林を保守するのでしょうか。
映画「おもひでぽろぽろ」のセリフで以下のようなものがあります。
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すぐ自然だ、自然だってありがたがるでしょう?
でも・・まぁ、山奥はともかく、田舎の景色はみんな人間がつくったもんなんですよ。
人間が自然と闘ったり、自然からいろんなものをもらったりして暮らしているうちに、うまいこと出来上がってきた景色なんですよ。
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人間、特に林業を営む人が、継続的に手を入れなければ「自然」は維持できないのです。
植林して、紙を大切にしていれば、「自然」が保護されるものではないのです。
ならば、災害大国かつ里山の国土を持つ日本では、林業は絶対に衰退させてはならなかったのです。
【自由貿易】は産業だけでなく、自然も破壊するのです。
で、TPPで「攻めの農業」ですか?
そんなもので日本の国土が本当に保守できるのでしょうか?山武杉がスギ非赤枯性溝腐れ病に侵され、芯が腐っていた山武杉が多く、森林そのものが不健康な状態であったとのこと。納得。
これは電力会社の問題だけでなく、政府の問題。