ダイムラー・グループが内燃機関の新規開発を中止。EVに注力へ
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どうだろう?
Daimlerに限った話ではなくドイツ系全般の話として、これまでもディーゼルに注力といっていたなかで、ディーゼルゲートでEVシフトと言い出したわけで。
一方で、内燃のエネルギー密度は圧倒的。電池回りの進歩は早いし、内燃だけで良いとは思わない。でも、技術オプションを広く取っていれば、組み合わせる要素オプションの量にもつながる。
もちろん、技術オプションを広く取ることは研究開発などのコストはかかる。それでもこの転換がどれだけ正しいのかは疑問符。地域単位でインフラ整備の進捗も違うだろうから、ドイツが政策的に進めても、他国がインフラで同様になるわけでもなく。もちろん、政策的に進める国でシェアを取るためにEVというオプションを持っていること自体は重要なのだが。エンジンの新規開発の投資を控えるというメッセージは前からありました。
自動車の街のある州が緑の党が政権与党なので、政治的にアンチ内燃機関と言わざるを得ない。
しかも最新ニュースでは現VWのCEOら首脳が、ディーゼル不正の公表を遅らせたとして起訴された。ダイムラーは約1千億円の罰金を支払う予定。このニュースでディーゼル不正に幕を引くのがドイツ当局と業界の狙いかもしれない。
とはいえ、ホンネではドイツメーカーはPHEVが主力となると考えているので、依然としてエンジンの性能は重要だろう。排ガス測定はエンジン始動時に行うので、EV走行距離が伸びても、エンジン性能は重要だ。
2019年IAAの後でメルセデスのPHEVの試乗会に参加したが、ディーゼル・プラグイン・ハイブリッドが低炭素のトップランナーとしてラインアップ。エンジンがなくなる気配はあまり感じなかった。
しかし、そんなことを堂々と言うなら、矢が飛んでくるのは間違いない。最近はパリだけでなく、ドイツの都市でも自転車を促進するインフラ整備を進めている。その結果、都市の中心部では自動車は使いにくくなった。代替え案としてカーシェアが伸びている。緑の党はSDG’sを追い風にして、自動車を悪者にしようと企んでいるのかも。今の欧州はディレンマに迫られているのだ。“エンジンに関するすべての取り組みを中止するのではなく、既存製品の改良や改善は引き続き進める”
エンジンブロックから設計し直しても、あくまでも既存エンジンの改良だと言い切ってしまえばいいわけで。去年新設計の直列6気筒を復活させ、今年V12を終了させ、エンジンの整理が終わったので、当面は手持ちの、L4、L6、(V6?)、V8の「改良」で十分との判断じゃないですか。