【大迫傑】僕が日本を飛び出して「世界」で戦う理由

2019/9/25
「記憶」に残る、激しい戦いだった。
2019年9月15日、来年の東京オリンピックのマラソン代表選手を決めるMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)が開催された。
男子は国内のトップ選手30名が勢ぞろいし、たった2つの内定枠を巡るデッドヒートは日本中のスポーツファンを釘付けにした。
しかし、本命とされた男は3位に終わり、東京オリンピックの内定を獲得できなかった。
男子マラソン日本記録保持者、大迫傑。アメリカのオレゴンを拠点にトレーニングを重ねるトップランナーだ。
MGCを大迫はどう振り返るのか。また、今年8月末に初の著書を出版した大迫が、競技を通じて世の中に伝えたいこととは何か。
NewsPicksは、MGC後の大迫にインタビューし、今の心境と野望を聞いた。

「判断ミス」が全てだった

レース前の下馬評は、4強の争い。