【1週間要約】Airbnb「上場」の新潮流、アマゾンのEV大量調達
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今週は、IPO絡みの話が面白い1週間でした。
そんな中で入ってきたのが、アマゾンの大量EVトラック調達のニュース。どこのEVなのかと思って見ていると、なんと!かつてNewsPicks編集部が世界で初めて正式なインタビューに成功した「リヴィアン」でした。
18年2月のインタビューでは、企業のことを全く明かさない「ステルスモード」からようやく2019年にかけて少しづつ情報を出したいというタイミングでそこをキャッチできたのはラッキーでした。
スカリンジCEOは車のことを知り尽くしているだけでなく、わかりやすく説明する話し方からもカリスマ性を感じました。
その点はテスラのイーロン・マスクCEOとも良く比較されがちのようですが、NYTを読むと「イーロン・マスクは、大胆な目標を公表し、その達成に失敗することでマスコミを騒がせてきたが、リヴィアンは10年かけて細かい点まで製品の調整を続けてきた。」と書かれていて、少しそのカリスマ性の見せ方は違っているのかもしれません。
商品は再来年にも投入されますが、その頃にライバルからもどんなEVトラックが出てくるのか期待です。未上場の資金調達環境が整っている事で、発行体や既存株主にとって企業の財務状況や市場環境に応じて直接上場(ダイレクトリスティング)という選択肢が増える事は良い事かと思います。
一方で、日本の取引所ではマザーズにおいては新株発行の条件や、東証一部では株主数基準や流動性基準という形式基準があるため、日本でダイレクトリスティングが選択肢となるには形式基準変更などがない限りはハードルが高いと思われます。今週のトピックスの中で気になったのは2点。ストライプとアマゾンです。
コードペースト型の決済代行ストライプの時価総額が350億ドルに達したことには、驚きました。ちょっと高く評価しすぎでは。PayPalと同じビジネスモデルとして比較されますが、PayPal傘下のブレインツリーと同じではありますが、利用者とマーチャントの両方にサービスをしているわけではありません。(そういう試みはしていますが)
もうひとつのアマゾンは電気自動車のリヴィアンから10万台のトラック購入を発表したこと。規模の大きさに驚きました。その理由は地球温暖化問題への対処です。地球に優しいアマゾン。