空腹は重大な決断を誤らせる? 新たな研究結果が警告
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注目のコメント
空腹と、食行動以外の判断との関連を明確に示そうとした点に、本研究の新規性があったと思います。
ただし、いくつかの限界があります。例えば、本研究は20代前後のSNSなどで集められた50名という限られた対象者で行われています。また、いずれも朝に空腹感の評価とともに判断を求められており、シチュエーションが限定的であることにも注意が必要です。すなわち、研究結果を自分や身の回りの他者に当てはめられるかという外挿性には、なかなかのハードルがあります。なるほど、面白い研究です。
ただ自制心がどの程度将来に影響するか、は未知数なところがあります。
現在バイアスは有名なバイアスですので、空腹に限らずある程度はみなが持っているバイアスでもあります。
有名なマシュマロ実験ですが、その再現性は疑問を持たれています。
子供の頃の自制心が大学入学時の試験結果などにも影響するということでしたが、そもそも自制心自体が社会的・経済的環境によるものではないかと言われています。
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0956797618761661
とはいえ、バイアスは自覚することで改めて考え直すこともできます。
高橋さんもコメントされていますが、睡眠なども同様に判断に影響することは十分にありえると思います。
自分の疲れや空腹を自覚できるようになることで、また違った日常を過ごせるかもしれませんね。ただそれが長期的に良好なアウトカムを出すかどうかは改めて検討する必要もあります。
しっかり食べてしっかり寝るのは良いことかと思います。(過眠同様に過食も良くないことではありますが)
ちなみに元文献はコレですかね。
https://link.springer.com/article/10.3758/s13423-019-01655-0面白い研究ですね。
もちろん、患者割り振りなど研究の2群がランダムに割り振られていたかどうかなど、研究の信頼性は重要です。
空腹時に目の前の結果に食いついてしまうというのであれば、買い物はお腹いっぱいの時に行かないといけませんね。医療従事者としては空腹での診療は避けなければいけません。逆も然りですね。
他にも睡眠も同じような影響があるかもしれませんね。
ある程度満たされた状態で無ければ、正しい判断ができないという点に関しては理解可能です。