ＭＵＦＧ、香港とシンガポール人員半減へ－ロンドンも削減検討とＦＴ

（ブルームバーグ）： 三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ（ＭＵＦＧ）が、日本を除くアジアの投資銀行の人員の半分を削減する準備を進めていると英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が報じた。

事情に詳しい複数の関係者からの情報を同紙が引用したところでは、香港とシンガポールのＭＵＦＧセキュリティーズのスタッフ180人のうち最大90人を減らす方針をＭＵＦＧの経営トップが決定し、行員らに来月通知される見通しだ。

同紙が伝えた関係者の話によれば、トレーディング部門がほぼ廃止されるほか、セールスとバックオフィスの人員も大幅に削減され、ロンドンに職務が移転される。一方、アジアのデットキャピタルマーケッツ・チームは何人かのメンバーを失うものの、ほぼ元の形で存続するという。

ＦＴ紙によると、総勢2000人規模のロンドンのバンキング・ブローカレッジ業務でも人員削減が検討されているが、最終的な規模は確定していないという。

ＭＵＦＧはＦＴ紙に対し、「われわれは競争力と顧客にとっての価値を確実に維持するため、プレゼンスを持つ全ての市場における業務を絶えず見直している。一般論として臆測やうわさにはコメントしない」と回答した。

原題：MUFG Set to Halve Workforce in Hong Kong, Singapore: FT（抜粋）

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コメント

注目のコメント

• 野﨑 浩成

  東洋大学 教授

  ・2019年09月20日

  見出しの印象とは違い、三菱UFJ証券グループのリストラ。
  トレーディング部門の解体は概ね既定路線で、あとは株・債券営業とプライマリーをどの程度圧縮するか。
• Arai Kaoru

  公認会計士 Fintechコンサルタント

  ・2019年09月20日

  MUFGだけではありませんが、邦銀はシンガポールと香港で目立つのは、超一等地のオフィスだけ…と現地では、揶揄されています。
  そして、シンガポールで偶然某レストランで食事をしたら、後ろは邦銀の方々。
  なんか緊張感のカケラもなかったなぁ…
• Ohashi Masakazu

  MUFGが大幅な人員削減か。
  
  銀行業界の再編や生産の改善を進める事については、賛成だが、なんとも言えないのが、この影に潜んでいる口座維持手数料の導入に向けて動いていると感じてしまうのは私だけだろうか。
  
  発表は三井住友信託銀行の社長がしているけれど、各行足並み揃えて口座維持手数料の導入を目指して動いているようにも見える。
  
  人員削減＋手数料収入の増加が実現できれば、銀行としては相当な利益を上げられると思うけれど、本来の機能、銀行としてのサービスを変えないという方針で利益を出そうという事なのだろうか。
  
  上層部は人員の削減をせず、社員、現場の担当者をカットするだけで、果たして現在の体制を変えられるのだろうか。
  
  その辺りは、疑問が残るかな。