シニアの3割が経験。米「中高年フリーランサー」事情
2019/9/20
60歳を過ぎて起業に挑戦
2006年、シャーロット・ビショップは、41年間経営学を教えたニューヨーク市立大学ボロウ・オブ・マンハッタン・コミュニティカレッジを引退することにした。ブロンクスに住み2人の息子を1人で育て上げた彼女も、60代に入って孫とゆっくり過ごす時間がほしくなったのだ。
ところが、数カ月後には現役復帰を決意した。「退屈していたのもあります」と、ビショップは振り返る。加えて経済的な理由もあった。「長生きした場合に備えて、ゆとりを持ちたかったのです」
ビジネスチャンスを見つけたことも復帰を後押しした。近所のシニア世代から、有償で書類や持ち物の整理を手伝ってほしいとたびたび頼まれていたのだ。
「高齢者は物を処分するのが特に苦手ですが、私は昔から整理や分類が得意なんです」
そこで、起業準備講座で学んだ後、コンサルタント会社を立ち上げた。73歳になった今もビショップの元には依頼が絶えず、リタイアする気は全くない。
「ずっと働いてきましたし、仕事をしていると充実感が味わえます」
「フリーランス」という言葉が連想させるのは、都会のコワーキングスペースやカフェで非正規の仕事に励む今どきの若者だ。実際、ミレニアル世代はアメリカのフリーランス人口において、最も大きな層を形成している。
だが、そんなフリーランス業界に新勢力が迫りつつある。そう、ミレニアル世代の親たちだ。
シニアの3割がフリーの仕事を経験
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