[ワシントン 18日 ロイター] - トランプ米大統領は18日、イランに対する制裁を強化するようムニューシン財務長官に指示したことを明らかにした。

制裁の具体的な内容は不明。ホワイトハウスや財務省からのコメントは得られていない。

米国は、先週末のサウジアラビアの石油施設に対する攻撃にイランが関与したという立場を示しており、米イラン間の緊張が一段と高まっている。

ある元財務省当局者は、イランに核合意を順守させようと欧州側が働き掛けを行っていることに触れ、こうした動きを阻止するような副次的な制裁を米国がかける可能性はあると指摘。「フランスはイランに対する150億ドル相当の信用供与枠の設定を検討しているが、トランプ政権はこれを容認しないだろう」と述べた。

フランスは今月3日、イランが2015年の核合意に完全復帰することなどへの見返りとして、石油収入を担保とした信用供与枠の設定を同国に提案したと表明。同時に米国の了解を得ることが条件になると指摘した。金額としては150億ドル相当が検討されているもようだ。