【前編】ミッツ・マングローブ流「粋(いき)」の構造
NewsPicks編集部
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注目のコメント
テクノロジーの進展に伴う社会や人のマインドの変化。効率的であることへの再考の機会として、ミッツさんの本は良さそうです。
“「面倒臭さを耐え忍ぶ」とか「回りくどさを受け入れる」ことでしょうか。そこに「色気」を感じるんですよ。”大自然を見た時に「癒される」と一律に言う言葉への違和感。
なるほど。
同じことを表現するにしても日本にはたくさんの言葉があるのに、それがとりあえず、なんとなく流行り言葉で全て片付けるのは薄っぺらくなる気がします。
仕事柄、語彙力の研修なんてありましたが「トイレ」や「楽しい」ひとつ取ってもたくさんの表現がありますよね。
10年くらい前のお年寄りは語彙力が豊富でしたが、昭和も二桁のお年寄りが増えてきた最近は語彙力の低下を感じます。テレビの影響かなぁと仮説立ててますが。。。物事の判断基準が、すべて「粋か、野暮か」にあったというお母様の影響を多分に受けたと話すミッツ・マングローブさん。
そんなミッツさんにとって、「粋」とは「面倒臭さや回りくどさを受け入れること」であり、「野暮」とは「最短距離で結果を出そうとすること」。
そのゆるぎない美意識はカッコいいのひとこと。
ミッツさんが当世のアイドルを論じた新刊『熱視線』には、思わずヒザを打ちたくなる、冴えた論考が満載なのですが、それもすべて、物事に反射的に共感したり反発したりするのではなく、一度自分の中で「自己発酵」させるという面倒臭い過程を経ているからこそ生まれたもの。
「最短距離」に慣れ切った日常に、軽くパンチを入れてくれるインタビューです。