英議会閉会で割れる司法 最高裁の判断に注目
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最高裁は3日以内に判断を下さなければならず、もし最高裁が閉会を無効と判断すれば、直ちに議会を再開しなければならないそうだ。ただし、ジョンソン首相の戦略は、党内で自分を支持した議員たちの信頼さえ失う結果となっており、議会が再開して何かの展望があるわけではない。一方、EU側の反応は“英国側から何の提案も受けていない”という冷ややかなものである、
あらためて呑気だと思う。
今この時期に野党側が要求しているのは
・離脱延期を首相・内閣からEUに求めること
・離脱の条件を変えるよう求めること
・(自由民主党などを中心に)残留に向けての措置(再投票など)
・首相の辞任および総選挙
等が中心である。もうその時期ではない。
今回の閉会を利用して野党がなすべきは、
・合意にはEU案しかないことを理解し、首相の意とは違うが可決して飲むよう迫ること。
・せめて「管理された合意なき離脱」となるよう、できる最低限のルール整備をすること
・USAや豪などからの食糧等緊急輸入のための規制一時緩和を人災等での措置で取れるようにし、11月はじめの混乱を防ぐための措置をとること
などである。
今回、議会閉鎖は確かに強引である。
しかし、今回違法認定されたら、強制的に開かれて困るのは実は野党ではなかろうか。何も出来なかったのは議会である。それを再度見せつけるのだろうか。