[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国時間の原油先物価格は約15%上昇した。サウジアラビア東部にある国営石油会社サウジアラムコの石油施設への攻撃を受け、北海ブレントの上昇率は30年超ぶりの大きさとなり、出来高も最高を記録した。

清算値は北海ブレント<LCOc1>が8.80ドル(14.6%)高の1バレル=69.02ドル。1日の上昇率としては少なくとも1988年以来の大きさ。

米WTI<CLc1>は8.05ドル(14.7%)高の62.90ドル。1日の上昇率としては2008年12月以来の大きさとなった。

CHSヘッジングのエネルギー市場アナリスト、トニー・ヘッドリック氏は「サウジの石油インフラへの攻撃は、需給に一層フォーカスしボラティリティーを意識してこなかった市場に衝撃と驚きをもたらした」と指摘。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)の原油ボラティリティーインデックス(VIX)<.OVX>は77.17と昨年12月以来の高水準となった。