[ニューヨーク 13日 ロイター] - 16日からの週の米国株式市場では、米連邦準備理事会(FRB)の政策決定が最大の焦点となる。25ベーシスポイント(bp)の利下げが予想される中、投資家は、金利が今後どこまで下がるのか、フォワードガイダンスに注目している。

17─18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を引き下げれば、2008年以来の利下げに踏み切った7月に続く2度目。

ハリス・フィナンシャル・グループのマネジングパートナー、ジェイミー・コックス氏は「FRBのフォワードガイダンスが市場の期待外れの内容となれば、株式はおそらく売られることになる」と指摘。「市場が織り込んでいる通りならば、市場は安定するだろう」と語った。

FRBが昨年の引き締めから緩和に転じたことを背景に、2019年の米国株式市場はこれまでのところ堅調に推移している。S&P総合500種指数<.SPX>は今年20%上昇し、過去最高値に接近している。

CMEグループの「FEDウォッチ」によると、市場は9月会合での25bp利下げを90%近く織り込んでいる。FRBが今年末までに少なくともあと1度の25bp利下げを行う確率は、およそ65%だ。

サントラスト・アドバイザリー・サービシズのチーフマーケットストラテジスト、キース・ラーナー氏は「市場は追加利下げがあるとの確証が欲しい。FRBが警戒を怠らず、必要な際には積極的に行動することを確信したいと思っている」と述べた。