【Twitter創業者】最大の戦略ミスと2つの教訓

2019/11/28
数あるソーシャルメディアのなかでも、シンプルで、速報性と拡散性に優れるTwitterは、若者から行政機関まで幅広いユーザーに愛用されているSNSだ。エヴァン・ウィリアムズはそのTwitterの共同創業者。

2015年のCEO退任後はウェブメディア「ミディアム(Medium)」を設立し、新しい形のパブリッシングの可能性を探ってきた。近年では政治広告や虚偽情報の拡散など、予想外の問題に直面するTwitterだが、創業当初はどんな思いがあったのか。

今後のウェブメディアの可能性をどのように見ているのか。リード・ホフマンがサンフランシスコでウィリアムズに話を聞いた(インタビューが行われたのは17年10月10日)。
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ホフマン Twitterをネットワークとして考え始めたのはいつ頃ですか。
ウィリアムズ 早い段階からその考えはありました。ソーシャルネットワークを意識していましたから。
ただ、洗練されたネットワークとしてではありませんでしたね。当初は多くの人がTwitterを「マイクロブログ」と呼んでいました。
当初、ブログと比べてTwitterのすごいところは、一つ一つのコンテンツが短いため、リアルタイム性が高まることだと思っていました。技術的な問題としてSMSをベースに構築されていたためです。
ところが「フォロー」ボタンをつけたら、それがすっかり変わりました。
ところで「フォロー」という言葉を作ったのはTwitterだと思います。ただ、社内では議論がありました。「誰かをフォローする(追いかける)って、気味が悪くないか?」と。
ホフマン 「ストーカーする」よりましでしょう(笑)。
ウィリアムズ まあね。そういうジョークはたくさんあります。