【Twitter創業者】Googleに売却か、伊藤穰一の投資を受けるか 

2019/11/25
数あるソーシャルメディアのなかでも、シンプルで、速報性と拡散性に優れるTwitterは、若者から行政機関まで幅広いユーザーに愛用されているSNSだ。エヴァン・ウィリアムズはそのTwitterの共同創業者。

2015年のCEO退任後はウェブメディア「ミディアム(Medium)」を設立し、新しい形のパブリッシングの可能性を探ってきた。近年では政治広告や虚偽情報の拡散など、予想外の問題に直面するTwitterだが、創業当初はどんな思いがあったのか。

今後のウェブメディアの可能性をどのように見ているのか。リード・ホフマンがサンフランシスコでウィリアムズに話を聞いた(インタビューが行われたのは17年10月10日)。
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ホフマン ネブラスカで、インターネットの使い方のハウツービデオを出したあと、カリフォルニアに来たきっかけは?
ウィリアムズ ネブラスカでインターネット関連会社「ゲット(Get)」を始めたのが93年、そのビデオを作ったのは94年だったと思います。でも、カリフォルニアに来たのは97年。それまで雑誌でいろいろ読んでいたのですが、勇気がなかったんです。
それでしばらく、ネブラスカの中小企業のために、ホームページ制作やホスティング事業をしていました。
でも、私がやりたいことではなかったし、さほど利益もなかったので、会社をたたみました。そして「何か新しいことをしなくちゃ」と思いました。
そんなとき、付き合っていたガールフレンドが、ネブラスカからサンフランシスコに転勤することになりました。彼女の引っ越しを手伝って、こっちに来てみたら、「そんなに怖いところじゃないぞ。彼女だって住んでいるし」と思ったんです。
いったんネブラスカに戻ったのですが、半年後、「大丈夫、オレにもできる。この街を出ていくぞ」と決心を固めました。
それにしても仕事を探さなくちゃと思って、オンライン検索して、オライリー(コンピューター関連の書籍出版)の仕事を見つけたわけです。
(写真:JASON HENRY/The New York Times)
ホフマン それがブログサービスのBloggerの立ち上げにつながったわけですね。