【辻󠄀 庸介】ソニーに入社。ビジネスの基本は会計にあり

2020/1/14
「お金の課題をテクノロジーで解決したい」。そんな思いから起業したマネーフォワードの社長・辻󠄀庸介氏は、シャープの第2代社長・佐伯旭氏を祖父に持ち、幼い頃に薫陶を受けた。

京都大学農学部卒業時に研究の道ではなく、東京で就職しようと考えたが、就活に出遅れ海外へ。モラトリアム期間を経て、ソニーに就職し、経理部に配属される。社内公募で当時できたばかりのマネックス証券へ出向、松本大社長(現会長)の仕事の仕方を傍らでつぶさに見てきた。

経営者となっても学び続ける辻󠄀氏が、これまでのビジネス人生を振り返り、その哲学を明かす。(全7回)

なぜか経理部に配属される

新卒でソニーに入ったときは、商品企画や海外マーケティング営業などを希望していました。やはりグローバルで仕事をしたかったのです。
しかしフタを開けてみると、僕の配属先は経理でした。
ソニーの経理部時代
なぜ僕が経理だったのか、本当の理由は知る由もありません。