[ワシントン 12日 ロイター] - 複数の関係筋によると、トランプ米政権はカリフォルニア州に認めている独自の自動車燃費基準設定の権限を取り消し、州政府による独自の基準設定を阻止する計画を進めている。

トランプ大統領は12日、この問題について政府高官と協議。会議には、ウィーラー環境保護局(EPA)長官、チャオ運輸長官、 カドロー国家経済会議(NEC)委員長、ローゼン司法副長官、ボート行政管理予算局(OMB)局長代行が出席したという。

ホワイトハウスや各省庁のコメントは取れていない。

トランプ政権は2018年8月、オバマ前政権が定めた2025年までの燃費基準の撤回と、カリフォルニア州に認められた権限の撤回を提案。関係筋によると、政権はこの提案を二分割し、州政府による独自の基準設定を阻止する規制を最終決定した上で、年次の燃費基準を設定する方針。

カリフォルニア州など複数の州は、オバマ前政権が定めた厳しい燃費規制を施行する意向を示している。

自動車メーカーは、州政府と連邦政府の法廷闘争で不透明感が長期化するのではないかと懸念している。