[ボストン 12日 ロイター] - 米著名投資家のカール・アイカーン氏は、来年初めにニューヨークからフロリダにオフィスを移転して従業員の半数以上を再配置し、自身も移住する計画という。関係筋が12日、明らかにした。

同氏はニューヨーク生まれで、同地を拠点に長年にわたり事業を行ってきたが、関係筋によると、ニューヨークで働くことに疲れを感じ、数年前からこの計画を検討してきた。

自身が率いる上場企業アイカーン・エンタープライゼズ<IEP.O>の従業員には、2020年3月末でマンハッタンのオフィスを閉鎖し、自宅のあるマイアミの近くで4月にオフィスを開設する計画を数カ月前に通知したという。

ニューヨークオフィスの従業員数は約50人で、アイカーン氏の弁護士やポートフォリオアナリストの一部を含め半数以上が配置転換する。

アイカーン氏は、電子メールでのコメント要請に応じていない。

著名投資家の間ではこのところ、ニューヨークから税率の低いフロリダに拠点を移す動きがみられている。しかし、アイカーン氏を良く知る人物によると、同氏がフロリダに移る理由は税金というよりも、ライフスタイルの問題だという。