トランプ氏、中国と「包括的な合意」望む 暫定協定の検討も
コメント
注目のコメント
トランプ大統領は、来年秋の大統領選挙に向けて、中国とのディールを本格化させるつもりなのでしょう。少なくともトランプ大統領個人は、世界経済のことを心配しているようには見えませんから、どのようにディールを見せればトランプ大統領個人のポイントが上がるかを計算しているのだと思います。
中国は、トランプ大統領の思考をよく研究しています。トランプ大統領も、民主主義国家の他の政治かと同様、選挙に勝つためのポイント稼ぎが必要だということを含めてです。中国が米国の農産物購入を再開して見せたのは、トランプ大統領の支持基盤の一つである（と中国が考えている）農家がトランプ大統領を支持するよう中国が動いた、とトランプ大統領に思わせるためでしょう。
さらに中国は、経済分野より部の悪い安全保障分野のカードを使わないよう、米国に働きかけています。中国は、政治家が国民の支持を得なければならない、いわゆる「民主主義国の脆弱性」に付け込んでいるのだとも言えます。
しかし、トランプ大統領のディールは、議会や有力な一部の企業の対中姿勢とは相容れないように思われます。トランプ大統領は、自分のためだけにディールをするのだとすれば、本当に中国の救世主になる可能性があります。トランプ氏は、米国の株価や景気指数を意識しているため、ツイッター発言で盛んに景況操作を試みてきた。
しかし今後は彼がどういうツイートをしようと、だんだん市場が反応しなくなっていくのだろうと思う。
