【監督激白】バスケ日本代表が「W杯5戦全敗」から得たもの
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今回のバスケW杯で、日本は全敗でしたが、個人的には勇気をもらった大会でした。小中高とバスケをした経験のある私にとっては、W杯予選や大会前の親善試合を見て、「日本のバスケってこんなに世界と戦えるんだ」という印象を持っていて、W杯敗退決定後もすごくポジティブな気持ちでした。
また、今回のW杯は、サッカーの1998年フランス大会を見ているような感覚でした。全敗しても将来に向けて、大きな一歩だったなと。ラマス監督にもそれも聞いてみたら、同じことを考えていて、びっくりでした。
ラマス監督は、アルゼンチン出身。今回のW杯で、アルゼンチン人の代表監督は、日本と母国のアルゼンチン、そしてベネズエラやドミニカ共和国と4人もいました。このアルゼンチンパワーで、東京オリンピックではより良い成績を残して欲しい。ワールドカップが終わった直後でのインタビューとまとめ。素晴らしい仕事されてますね。
振り返ると5戦全敗となったわけですが、直前の国際強化試合でニュージーランドやドイツに勝った時は本当に可能性と勢いを感じたので、私も1ファンとして、1試合は勝てるだろうと思っていただけに、そこは残念ではありました。
ワールドカップ本戦は、やはりどの国も目の色が違いました。勝ちに対するバングリーな姿勢は日本のそれを大きく上回っていたように思います。
優勝したスペインや準優勝のアルゼンチンは大会を通じてその姿勢を持ち続けて戦っていたように感じました。フランスやオーストラリア、セルビアも。
これらのチームは例え相手がアメリカだろうと怯むこともなく、フランス・セルビアに至ってはアメリカも倒しました。しかし、それでも優勝したのはその二カ国ですらなかった。アメリカ以外の国レベルが上がっていることがはっきりわかった大会でした。アメリカはメンバーを落として臨み、負けたことでそれが如実に結果に現れてしまいました。
日本の課題としては、ラマス監督のいう「ディフェンス」は全くその通りだと思います。アジアでは通じていたものの、ワールドレベルではフィジカルと技術が半端じゃないので、簡単にやられるシーンが目立ちましたね。それと何よりも、ゴールに挑む姿勢と劣勢の時に立て直すメンタル。これは多くの選手の課題だと思います。国内組でそれが出ていたのは馬場選手くらいでしたので。
大会アンバサダーのコービー氏も「FIBAはNBAよりフィジカルで、もはやアメリカが簡単に勝てる時代じゃない」と言っていましたが、その意味で、ラマス監督が言うFIBAのバスケに合わせていくのは重要だと思います。NBAは頂点のリーグではあるけど、国として目指すべきバスケの方向性としては少し違う、ということです。個のレベルアップのために挑む選手はどんどん出てきてほしいですが。
今大会は自力で勝ち取った出場でしたので、得るものが本当に多かったですね。なんと言われようと日本が進化していることは間違いない。
そして、来年はオリンピック、その次のワールドカップは日本・インドネシア・フィリピン!私は前々からこれを楽しみにしていたので、アジアのバスケ大国フィリピン・マニラにて4年後に向けて動きたいと思います。経済メディアであるNPがバスケ特集をしてくれるのは嬉しいです!W杯後のラマスHCのインタビューはあまりみかけなかったので興味深いです。
FIBAとNBAのフィジカルが違う、というのは大会中も指摘されていましたが、面白いですね。特に往年のNBAファンや元祖ドリームチーム時代のOB達は、今のNBAはフィジカル的に甘くて面白くない、という指摘をよくみかけます(それゆえにレブロンは歴代最高選手でない、という議論になりがち)。
いずれにせよ日本はNBA的であろうがFIBA的であろうがもっとフィジカルを強化する必要がありますが、BリーグもしくはNBAその他リーグで強化し、来年の五輪ではぜひ今回の結果を見返してほしいと思います。あと個人的にはガードの部分と3Pですね。
宮地さんのこの記事も振り返りには良い記事です(そして悲観的になりすぎる必要はないと思わせてくれます)
https://newspicks.com/news/4225586