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製造装置事業の難しいところは、装置が使われる先の需要やイノベーションが起こっている間は一気に成長が起こるし、それが巡航速度に入った時には需要が一気に減ること。
いまだに液晶は自分たちの周りで大量に使われているが、各社の液晶装置事業がどういう状況かというと、多分2000年代半ばがピーク。その後ももちろん液晶の需要は伸びているし、技術も進化している。それでも需要・技術の微分が装置産業の需要であって、普及初期~中期が一番よい季節。
半導体製造装置は、半導体自体が進化を続けかつ裾野が極めて広いため、シリコンサイクル(下記で解説した)数十年と市場が広がっている。一方で表示技術はCRT→液晶・プラズマ→有機ELと技術が変わってきた。近しい領域もあったり、元々手掛けていて次世代技術の開発サイクルに入る企業もあるものの、同じ装置事業でも半導体ほどの持続性はないように思う。
https://newspicks.com/news/4165171
今回取材したのは、キヤノンの反転攻勢に向けた新事業の「隠し球」である、有機EL製造装置を担う子会社のキヤノントッキ 。ディスプレイ業界に詳しい方ならご存知かと思いますが、一般的な知名度は必ずしも高くない同社。この分野で世界シェアをほぼ独占するという稀有な立場にある同社ですが、取材を通じ、日本の製造業全体に当てはまる要素が多いという印象です。

・スマホやカメラといった最終商品が苦戦しても、装置や部品を売りさばいて利益を稼いでいる(例:ソニーのスマホカメラ向けのセンサー事業)
・大企業には、高い世界シェアを誇る製品を手がける子会社が多い(例:半導体製造に使う光源を手がけるコマツ子会社のギガフォトン)
・装置や部品事業は世間ではあまり知られてないが、競争力が高いので価格競争に巻き込まれにくい(例:パナソニックの電子部品実装機)。

キヤノントッキが世界シェアのダントツトップを獲得した要因を辿ると、顧客の尽きない要求に徹底的に応えるなど、日本企業が持つ強みが見て取れます。一方、今後の成長に向けては、顧客に寄り添うだけでなく、標準化の推進という、今度は日本企業が抱えている課題を乗り越える必要があるようです。
有機ELディスプレイの製造装置の中でも非常に難度の高いプロセスと言われるRGBの発光体の蒸着工程を担当する装置。メタルマスクでRGBを塗り分けて今の超高精細スマホのディスプレイを実現させていると考えれば確かにこれは超高難度。
2007年頃にキヤノンが買収して日経に掲載され、話題となったことを覚えています。
しかし、その後有機EL市場は日本国内では盛り上がりませんでした。日本ではパイオニア、TDKが小型パッシブ有機ELを量産化させ、三洋電機は携帯電話向けで有機ELを量産し、ソニーは11インチのテレビを量産し、日本は言ってみれば有機EL先進国でしたが、液晶パネルでの大敗戦を機にディスプレイへの投資は手控えられるようになっていきます。大規模に量産化したのは三星、LGでした。

現在、三星は年間5.5億台以上の小型スマホ用有機ELを生産できるキャパシティを持ち文句無しの世界ナンバーワン。自社向け、中国向け、Apple向けをほぼほぼ一社で供給しています。
自社スマホ向けに立ち上げた最初はひどい歩留りで赤字を垂れ流したそうですが、苦しい時を乗り越えていまや追随出来そうなのはBOEくらいになりました。

キヤノンとディスプレイという文脈ではSEDの話も出てくるわけですが、キヤノン平塚はまさにSEDを量産しようとしていた工場でもあり、今はトッキの生産拡大を支えてるというのは、因縁を感じる展開ではあります。

キヤノンの御手洗氏の悲願はディスプレイ市場への進出だったとも言われているので、トッキの今日の成功はまさに10年以上前の先行投資の賜物だった…ということになるのでしょう。

2016年の若林氏の記事も非常に参考になる。
https://newspicks.com/news/1548238
https://newspicks.com/news/1539033

この記事内で紹介すればいいのに。
事業が継続出来たのは、買ってくれる企業があったから。Appleが有機EL採用を決める前の段階、Samsungがモバイル向けを諦めずに、2007年くらいから継続して採用をしてきた事も、キヤノントッキが成功した要因の一つだと思います。

Appleが有機ELを採用を決めた際、パネルメーカーにキヤノントッキ製の蒸着装置による生産を要求したとのニュースがあったけど、あれは本当だったのかな。
ここまで来るには紆余曲折、逆境もあったと思いますが、
シンプルに感動する話。なにかの領域でNO1になれるところを選択していく決断力と先読み、不可欠です。
コモディティ化の流れは有機ELでも避けられないと思います。
メモリ然り、液晶然り、、、
この連載について
超優良企業の現在・過去・未来。四半世紀にわたってキヤノンを率いる御手洗冨士夫会長兼CEOが、過去の成功体験、現在の伸び悩みについて激白。令和の時代における逆襲シナリオを自ら解き明かす。
キヤノン株式会社(読みはキャノン、英語: Canon Inc.)は、カメラ、ビデオをはじめとする映像機器、プリンタ、複写機をはじめとする事務機器、デジタルマルチメディア機器や半導体露光装置(ステッパー)などを製造する大手電気機器メーカー。 ウィキペディア
時価総額
3.33 兆円

業績