[チューリヒ 11日 ロイター] - スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)は11日、米フェイスブック<FB.O>の暗号資産(仮想通貨)「リブラ」の運営団体が、スイスに決済システムの免許を申請したことを明らかにした。

FINMAは、リブラのサービスは広範なもので、幅広い監視が必要になるとの見方を示した。

FINMAは「リブラのプロジェクトで計画されているサービスは、純粋な決済システムのサービスの範囲を明らかに超える。リブラの決済トークンが発行されるためだ」とし、追加の要件が必要になるとの認識を示した。

追加の要件は、信用リスク・市場リスク・オペレーショナルリスクへの資本配分や、リスク集中度と流動性、リブラの準備資産の運用に適用されるという。

リブラの運営団体であるリブラ協会は「FINMAと建設的な対話を進めている。オープンソースのブロックチェーン・ネットワークを、摩擦の少ない高度なセキュリティ機能を持つ規制された決済システムに変えるための道筋は見えている」と述べた。

シガル・マンデルカー米財務次官(テロ・金融情報担当)は10日、リブラなどの暗号資産について、実現するには資金洗浄(マネーロンダリング)やテロ資金の防止を目的とする最高水準の規制を満たす必要があると指摘した。