[ブリュッセル 10日 ロイター] - フォンデアライエン次期欧州委員長は10日、マルグレーテ・ベステアー氏を競争政策担当委員に指名した。承認されれば、ベステアー氏は史上初めて同ポストを2期務めることになる。

ベステアー氏は1期目にはアルファベット<GOOGL.O>傘下グーグルに巨額の制裁金を科したり、アップル<AAPL.O>への追徴課税を命じたりして名を上げた。今回の再任では権限がさらに強化され、米国の大手テクロノジー企業への一段と厳しい対応が予想される。

ベステアー氏はロイターTVで、過去の成果に安住するつもりはないと表明。「非常に重要な任務だ。今後5年間の競争を巡る問題は、過去5年間とはまったく違ったものになるだろう」とコメントした。

ベステアー氏が2期目に取り組むことになるのは、フェイスブック<FB.O>のデータ利用問題や仮想通貨(暗号資産)「リブラ」構想、アップルのアプリ手数料問題など。

ベステアー氏ら次期欧州委員の候補者は今後、欧州議会の公聴会に出席。全ての委員が承認された後、11月に新欧州委が発足する。

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