【提言】閉塞感を打ち破る「挑戦しやすい社会」の作り方

2019/9/12
昨今、日本でも起業や転職は当たり前になってきている。しかし、大企業を辞めることや自ら事業を起こすにはリスクもつきまとう。
事情や程度は違えど、日本から遠く離れたタンザニアでも、仕事には常に大きなリスクがつきまとう。
大企業や役所への就職が極めて限定的なタンザニアでは多くの人たちが10代で、しかも路上で「起業」せざるを得ないが、うまくいく可能性は高くはない。
しかし、彼らは何回失敗してもチャレンジする。その原点には日本とは全く異なる「恩返し」に対する考え方がある。
タンザニアで露天商として生計を立てた経験もある文化人類学者の小川さやか氏がタンザニアに学ぶ「挑戦しやすい社会」の作り方を提言する。

「同時に食いっぱぐれない」システム

──タンザニアは非常に貧しいという印象があります。なぜこの国に興味を持たれたのですか?