[東京 11日 ロイター] - 正午のドルは前日NY市場終盤の水準から小幅高の107円半ば。一時107.70円まで上昇し、8月1日以来1カ月ぶり高値を更新した。米中対立の緩和期待が米金利の上昇や円売りにつながっているという。

市場では、前日の香港紙報道に加え、トランプ米大統領が強硬派で知られるボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を解任したことを材料視する声もあった。「驚きの人事。トランプ大統領が中国へ歩み寄ることを決めたのではないか」(トレーダー)との思惑につながったという。

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは前日、中国が通商協議で米国から譲歩を引き出すことを期待して、米農産品の購入を拡大する見通しだと報じていた。

円は小幅ながら広範に下落。ユーロは118円後半、豪ドルは73円後半とともに1カ月ぶり高値を更新した。