[10日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックス<GS.N>は9日付のリポートで、2019年の石油需要の伸びは鈍化すると予測した。インドや日本、その他の経済協力開発機構(OECD)非加盟のアジア各国、中東、南米での需要減が要因という。

ゴールドマンは19年の石油需要の伸びに関する見通しを日量110万バレルから100万バレルに下方修正した。一方、20年の需要の伸びは日量140万バレルで据え置いた。

20年の北海ブレント価格見通しは1バレル=60ドルで維持。市場シェアを犠牲にし、減産に取り組んでいる石油輸出国機構(OPEC)の産油国の意図に疑問を投げ掛ける形だ。

ゴールドマンのアナリストは、「20年の原油需給見通しを踏まえると、通常の在庫水準を維持するには、OPECの追加減産が求められる」と指摘した。

*見出しの脱字を補いました。