「金融検査マニュアル」年内廃止に 金融庁

コメント

注目のコメント

• 大槻 奈那

  ピクテジャパン シニア・フェロー 名古屋商科大学大学院 教授

  ・2019年09月11日

  金検マニュアルが発表された20年前は、まだ不良債権の定義も浸透しておらず、銀行の目線を合わせることが課題だったので、マニュアルは必要だったと思いますが、今はだいぶ成熟したので廃止は自然な流れ。むしろ、廃止まで随分長くかかったという印象では。
  
  もっとも、昨日金融庁から、新たな「ディスカッションペーパー」というものが発表され、融資に関する検査・監督の考え方と進め方が示されました。
  「マニュアル」ほどギチギチな運用にはならないとは思いますが、この「ディスカッションペーパー」の解説集やらコンサル会社のアドバイスやらで、結局型にはめられた検査にならないとよいのですが…
• 野﨑 浩成

  東洋大学 教授

  ・2019年09月11日

  元々、金融危機の際に銀行の資産内容に不信感が高まる中、（経験のない）検査官を大量採用し、経験不足を補うためのマニュアルでした。いわばマクドナルドのマニュアルのようなもの。
  
  当時の時代の要請としては、資産健全化と引当十分性を確保する観点から必要だったと思いますが、これにより銀行の与信姿勢が腰砕けになったことも事実。
  廃止は極めて適切な判断。
• 伊井 哲朗

  コモンズ投信株式会社 代表取締役社長兼CIO

  ・2019年09月11日

  マニュアルに依存しない、それぞれの自主的な判断が重要ということです。その意味でも経営トップの考え方は大切ですね。