[ワシントン 9日 ロイター] - ムニューシン米財務長官は9日、先に提示した連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅抵当貸付公社(フレディマック)の改革案について、半年以内に議会の支持が得られない場合、政府として独自に改革を実行する考えを明らかにした。

2008年の金融危機時に公的資金で救済されて政府管理下に置かれた両社を巡り、財務省は今後の在り方を監督機関の連邦住宅金融局(FHFA)と協議中。ムニューシン氏はフォックス・ビジネス・ネットワークのインタビューで、両社が利益を内部に留保することを認める合意を近いうちに成立させたいという財務省の意向を説明した。

ムニューシン氏は「両社の政府管理期間はあまりにも長引いており、恒久的に管理されない仕組みを確保したい。そこでわれわれの最優先の選択は議会と超党派の形で共同作業することになる。しかしそれができなければ、政府サイドで先に進めることに全く違和感はない」と語った。

財務省は5日、ファニーメイとフレディマックの資本増強を開始する計画を政府がまとめるべきで、議会も包括的な住宅金融改革に動くよう要請していた。