[東京 10日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅円安の107円前半。午前に一時107.50円まで上昇し、8月2日以来1カ月ぶり高値をつけた。米中対立の緩和期待が短期的な円買いの解消を誘っているという。

この日もドルは堅調。実需の売買が集中する5・10日で「輸入企業のドル買いが通常より多かった」(国内金融機関)という。午前の取引で1カ月ぶり高値を更新した後も107円台を割り込むことなく、底堅い動きが続いた。

市場では「米中貿易交渉の歩み寄りに期待感が高まっていること、中国の景気刺激策への期待感などが支え」(外銀)となり、参加者が円買いポジションを巻き戻す形で、円が売られているとの指摘が出ていた。

通貨オプション市場も、1カ月物の予想変動率(インプライド・ボラティリティー)が6%前半と1カ月ぶり水準へ低下。リスクリバーサルも2カ月ぶりの水準へ反発するなど、円高見通しの後退を示唆する動きとなっている。

ムニューシン米財務長官は9日のインタビューで、米中通商協議について、中国と「良好なディール(取引)」を行うことを目指していると述べた。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 107.36/38 1.1041/45 118.55/59

午前9時現在 107.33/35 1.1045/49 118.56/60

NY午後5時 107.23/26 1.1046/50 118.46/50

(為替マーケットチーム)