[バグラム米空軍基地(アフガニスタン) 9日 ロイター] - トランプ米大統領がアフガニスタンの反政府勢力タリバンとの会談を中止したことを受け、マッケンジー米中央軍司令官は9日、タリバンによる攻撃拡大に対抗するため軍事作戦を強化する可能性が高いとの見方を示した。

トランプ大統領はアフガンのガニ大統領とタリバンの有力指導者を大統領山荘キャンプデービッドに招いて8日に秘密会談を行う予定だったが、アフガンの首都カブールで米兵らが犠牲となった自爆テロを受けて急きょ取りやめた。[nL3N2600PA]

アフガン訪問中のマッケンジー氏は、タリバンによるこうした攻撃について、和平交渉で強気に出過ぎたとの見方を示した。

会談中止を受けてタリバンは8日、より多くの米国人が命を失うことになると警告した。

マッケンジー氏はこの警告についてコメントを控えたが、アフガン駐留米軍は決して「無防備」ではないと強調。「われわれは事態を座視することはなく、彼ら(タリバン)に身勝手な軍事作戦を好き勝手にやらせるつもりもない」と語った。

タリバンに対する作戦強化には空爆や米軍およびアフガン政府軍による襲撃が含まれるかとの質問に対しては、「全ての範囲」が対象になるとの見方を示した。

その上で、米軍の軍事行動強化はタリバンによる攻撃拡大に応じたものになるとも述べた。