[ソウル/ワシントン 9日 ロイター] - 北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官は9日、今月下旬に米国との非核化協議を再開する意向があると表明するとともに、米政府が新たなアプローチを提示しない限り、協議は再び物別れに終わるとけん制した。

この発表の翌朝、韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は平安南道から東に向けて飛翔体2発を発射した。北朝鮮による飛翔体発射は、金正恩朝鮮労働党委員長とトランプ米大統領が6月末に南北の非武装地帯にある板門店で会談し、実務者協議の再開で合意して以降8回目。北朝鮮は短距離ミサイル実験を繰り返している。

トランプ政権高官は新たな発射を受け、「北朝鮮の飛翔体発射に関する報道は承知している。状況を引き続き注視し、周辺同盟国と緊密に連携している」と述べた。

国営朝鮮中央通信社(KCNA)によると、北朝鮮の崔第1外務次官は9日の声明で、北朝鮮が米国と9月下旬に、双方が合意する日程と場所で、「これまで取り組んできた問題について」包括的な協議を行うことに前向きであることを明らかにした。

次官は「米国が双方の利益となり、北朝鮮が受け入られるという判断に基づく代替案を提示すると信じたい」とし、米国が「古いシナリオをもてあそぶ」のであれば、「両国の取り決めは破綻する可能性がある」と強調した。

米国務省報道官は「現時点では協議は計画されていない」としている。

トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に北朝鮮側の提案について問われると、「興味深い」と回答。金委員長との「良好な関係」に言及した。また、協議は常に歓迎するとし、「どうなるか様子を見たい」と述べた。

9月下旬にはニューヨークで国連総会が開かれる。ポンペオ米国務長官は出席予定だが、北朝鮮の国連代表部は先週、李容浩(リ・ヨンホ)外相が「日程上の理由」で出席しないと明らかにしている。

※飛翔体発射の内容を追加しました。