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NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。いま知りたい注目ニュースを、わかりやすい解説や当事者インタビューなどでお届けする。
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自動車大手。ルノー、三菱自動車との連携により事業の効率化を図る。電動化推進を2030年までの長期ビジョンに据え、ラインナップ拡充に取り組む。運転支援技術やコネクテッドカーシステムにも投資。
業種
自動車
時価総額
2.33 兆円
業績
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事業で世の中にインパクト、変革をもたらすことが本業であり
経営体制の刷新でお騒がせしてる場合じゃない、と冷ややかに捉えるエンジニア達が離れていきませんように。
今回、なぜ西川社長は取締役を辞任しなかったのか、疑問でなりません。
臨時取締役会が召集されなければ、来年6月の定時株主総会まで取締役として残り続けることになりますが、前任者がいると後継者は非常にやりにくいのではないでしょうか。
そうした曖昧な状態のままでは、アライアンス先のルノーとの関係を綺麗に整理するのは難しいのではないかと懸念します。
西川氏の最大の功績は、大株主で実質的な親会社のルノーと、少数一般株主の間の利益相反問題の解決に半歩踏み出したことでしょう。特にトップの選解任や報酬の在り方について、会社法上の機関設計を従来の監査役会設置会社から指名委員会等設置会社に変更することに成功したのは大きな成果です。また、社外取締役の独立性も向上しました。独立社外取締役が主導する指名委員会と報酬委員会の存在は、こうした親子上場の場合には、一般株主保護の上で一層重要になります。
今回は西川氏が頑張って取り入れた指名委員会が皮肉な形で機能して社長の実質的な解任に至るわけですが、健全なことです。後継者の指名についても、トップがかわいがっていた人物を次のトップに選ぶというような日本的な社内論理の延長や、大株主が自分たちの利益に沿う人物を実質的に選任するというのではなく、第三者が客観的に選任する仕組みができてきたことは健全です。惜しむらくは、本来は10年単位で作るサクセッショプランが今回はないことですが、過渡期は仕方がありません。また、様々な不透明性が伴ったゴーン氏や西川氏をはじめとする取締役の報酬についても、しっかり報酬委員会で仕組み作りと評価・査定を行ってほしいものです。
西川氏の取締役としての任期は来年6月までと定められており、臨時株主総会で解任しない限り任期は残ります。解任に値する理由があるかどうか(特に報酬過多の問題)、留任を上回るメリットがあるか、そしてそのための臨時総会を開催するかどうかは、やはり社外取締役を中心に取締役会としてきっちりとした見解を持てばいいことだと思います。
ついに、西川広人CEOも辞任を発表しました。
なぜ、西川氏は辞めなければならないのか。
会見では何が語られたのか。
後継者には何が期待されるのか。
西川氏が取締役として残り続けることなど、釈然としない点は多く残りましたが、昨日の会見のポイントを整理しました。
・・・それにしても、西川氏の「SAR問題」はグレッグ・ケリー元代表取締役が雑誌のインタビューに答えた内容から発覚しました。
今後、ゴーン氏の刑事・民事それぞれの裁判に加え、SAR問題では西川氏に「不正の意図」があったのかどうかも解釈の余地はあり、まだまだ揉めることでしょう。
日産の今後、あらゆる角度から要注目です。
西川さんは、
1. 代表取締役
2. 社長
3. CEO
という3つに肩書きを持っていたわけで、今回の辞任は、ガバナンスの下から言えば、業務の執行をする3と会社を統括する2。
でも、会社の代表としての1は残るわけで、日産の会社代表は相変わらず西川さんで取締役としての報酬も満額出る。
報酬問題は社長兼CEOとしての問題だが、不当な社内報酬の供与をしたと言う株主価値の損害から見れば、株主に代わって統治義務がある取締役としての責任は明確でしょう。
取締役会議長も指名委員会委員長も報酬委員会委員長も皆、何故この点に言及しないのでしょうか?
今の段階では西川さんが内規違反以上の不正を働いていたのかどうかの証拠はありません。まずはおつかれ様でしたと言いたいと思います。
ただし、ステークホルダーの多くが感じているように、ゴーン氏とともに長らく経営の中枢にいた西川さんがゴーン氏の行った不正を本当に知らなかったのか、実は共謀していなかったのかの漠然とした疑問は依然として残ります。このあたりは今後の推移を見守る必要があります。
副社長以下、いわゆる「西川ファミリー」の皆さんは針のむしろ状態になりました。経営の刷新とともに新たな体制で日産復活に取り組んで欲しいものです。
ルノーとの体制と業績回復は、次にバトンタッチ。
どちらも難易度が高いものの一朝一夕に変化するものではないので一つの役割を終え辞任。新たな経営者は社内外からリスト10名に絞られているそう。
会見の雰囲気は分かりませんが、記事を拝見し個人的にはスッキリしますが。。。ゴーン氏の体制が続くよりよかった、と言えるかどうか数年後に振り返ることになる。
まずは昨日もコメントしたが、西川氏に辞任意向があったなかで要請にこたえるという形式にあえてしたのは厳しく対処するという点で正だと思うが、説明としては「今回の勧告は、西川さんの意向を受けてということでもあります。」と配慮が見える形だし、ガバナンスを効かせる役割そのものである取締役についても継続。
二点目は、誠実性含めた取締役としての資質。そもそもオペレーションが複雑だったり、職位が上がっていく中で誰かに任せていくことが増えていくことはしょうがない。それでも開示によると報酬増額を要求していたがそれは受け入れられず、ただ実質的にSARでそれを受け取っていた形。その金額が当初より多く疑問を感じなかったのだろうか。またケリー氏の告発以降に明らかになってきたという理解だが、一連のゴーン氏の誠実性含めた問題が明らかになる中で、トップとして事後的な対処になっていたことというのも、個人的には誠実であるとは捉えられない。
ここ1年日産に起こったこと、ただただ残念という印象しかない。