【躍進】8期連続増収増益、「破竹の快進撃」の秘密

2019/9/12
御手洗冨士夫・キヤノン会長兼CEOにとって、経営とは「物語」である。
自らの「夢」を全社員に発信し、達成の手段を考える。そのプロセスが経営であり、物語なのだ。
物語の主役は「数字」である。数字なくして経営という物語は語れない、というのが一貫して変わらない御手洗の持論だ。
経営者として実現したい夢。それは、「キヤノンを世界の一流企業に仲間入りさせる」というものである。
東京・下丸子のキヤノン本社
社内に対して、御手洗は自らの夢を数字に置き換えて訴え続けてきた。「連結売上高5兆円」「売上高純利益率10%(5000億円)」。
この数値目標を達成することが、すなわち夢を実現することになるわけだ。
これから語られるのは、連結売上高5兆円、純利益5000億円という「夢」の実現に突き進んだ御手洗流経営の「物語」である。