村上隆、超ロングインタビュー なぜ世界のストリートが彼を求めるのか
コメント
注目のコメント
村上隆特集の、最新号のWWD。
「ファッションデザイナーたちをみていると、17〜18歳の時に観たモノが本当に大事なのでは」という問いに対しての村上隆の流石の答えが以下。
「人格形成の大事な時期なので、その時期の刷り込みは避けられない。例えばプロのアスリートでも僕らみたいなクリエイターでもプロとプロじゃない人と一番の違いは、自我をどうやって開けたり閉めたりするかのコントロールする術を持っているか否かだと思う。自我のゲートを開けると壊れやすいけど、そうしないとモノ作りができない。更にそのゲートを開けっ放しにするなどのリミッターを外した人間がプロになっていくんだけど、そこまでのメソッドが確立できないと、薬や他の方法に頼るしかなくなると思う。リミッターを外したり、元に戻したり、エゴのゲートの門の開け締めをじざにできるのがプロのクリエイターだ」
アスリートだけじゃなくてアントレプレナーも含めてプロフェッショナル全般にとって同じことが言えると思うんだけど、村上さんは『芸術起業論』にはじまり、このような感覚を言語化するのが圧倒的に巧い。
感覚値としてこの概念を理解しているアーティストは(それがプロの条件なのだから)他にもいると思うが、言語化して客観化する役割までを本人がこなしているケースは珍しい気もしていて、さらに村上さんは体系化していく頭の良さげな自分を、狂気じみたアーテイストの自分に食べさせてはまた理性が現れて、を何度も繰り返してきていて、きっとまたそこが凄いんだと思う。