[ワシントン 6日 ロイター] - カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は6日、トランプ政権が9月と10月に行う中国との通商協議で「早期」の結果を望んでいると語った。

ただ、通商協議でどのような結果を得られるか想定することは避け、米国が対中関税の発動を延期する可能性があるかについても言及しなかった。

カドロー氏はCNBCとブルームバーグTVとのインタビューで、10月初旬に閣僚級の米中通商協議が行われることを確認。しかし、明確な日程は設定されていないと述べた。

ブルームバーグTVに対しては、9、10月に行われる協議が10月1日に発動を予定する対中制裁関税の延期につながるかは不明とし、「米交渉チームは5月に中断した地点からやり直したいと考えている。それが可能かどうかは今後の動向を見守る」と述べた。

その上で「われわれは結果が出ることを望んでいる。早期の結果を見たいと考える。結果が出なければ、追加行動に出る」と述べた。同時に「結果が生まれれば、状況は進展する」とした。

また、10月の協議に前提条件はないと言明した。

FOXビジネス・ネットワークに対しては「フランスで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の際に、日本との合意の枠組みを発表した。この合意が最終決定された可能性があり、向こう数週間で開かれる国連総会の際にも全体的な発表ができる可能性がある」と述べた。

トランプ大統領はツイッターへの投稿で、米国が発動した関税によって中国が経済的な打撃を受けていると強調。「関税は中国をむしばんでいる」とし、「数十億ドルが米国に流れ込んできている。標的にされた愛国心の強い農家は関税から多額の資金を得る!雇用統計は好調、インフレも存在しない(FRBよ)。中国はここ数十年で最悪の年を迎えている。通商交渉は行われ、すべてにとって良いことだ!」と述べた。