[デトロイト 5日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>は、アルファベット<GOOGL.O>傘下のグーグルの技術を搭載した車を2021年から販売すると明らかにした。「グーグル・アシスタント」や「グーグル・マップ」、アプリ配信の「グーグル・プレイ」を通じて入手できるほかのアプリを搭載し、ナビゲーションや音声制御やその他のインフォテイメント機能が利用できる。中国以外の国で販売する全ブランド車が対象。

アルファベットはこの分野でアマゾン・ドット・コムなどに勝利した形。グーグルはこれまでにもルノー・日産自動車・三菱自動車連合や、中国の浙江吉利控股集団[GEELY.UL]傘下のボルボともインフォテインメント技術の車載で提携を結んできた。

アマゾンは音声支援技術「アレクサ」を搭載した自動車の生産を自動車各社に働き掛けている。

こうした技術の車載を巡っては、自動車メーカーはこれまで、データ管理で主導権を奪われることや、IT企業勢の知名度によって自社のブランド力が弱まるを恐れて、消極姿勢が続いてきた。

しかし消費者のニーズが自動車メーカーの態度を変えさせている。スマートフォンやアプリを車に後付けすると接続がうまくいかなかったりするが、機能が搭載されていれば問題はないからだ。