[4日 ロイター] - スイスのUBS<UBSG.S>は、投資銀行部門のさらなる刷新を計画している。厳しい市場環境で業績が低迷していることを受け、利益押し上げとコスト抑制を目指す。

事情に詳しい関係筋は「きょう伝えられたのは組織再編で、雇用削減の具体的な数字は含まれていなかった」と説明。再編は年末までに行われると述べた。

UBSは、元インベストメントバンカーのセルジオ・エルモッティ氏が最高経営責任者(CEO)に任命された2011年以降、幾度となく投資銀行部門の刷新を行っている。

UBSはコメントを避けた。

これに先立ち、フィナンシャル・タイムズ(FT)は投資銀行部門の刷新計画が5日にも発表されると伝えていた。また、同部門で数百人の雇用が削減される可能性があるとしていた。

複数の関係筋によると、主力の株式部門が外国為替・金利・クレジットトレーディング(FRC)部門と統合され、単一の「グローバルマーケッツ」証券トレーディング部門となる。

助言業務の面では、世界の合併・買収(M&A)や新規株式公開(IPO)、資本市場活動を統括する新たな「グローバルバンキング」部門のグローバル共同責任者にロス・スティーブンソン氏とJavier Oficialdegui氏が任命されるという。