【独占】御手洗冨士夫が初めて語る、米国23年間の「壮絶ライフ」

2019/9/9
デジタルカメラ世界シェアで不動のトップに君臨するキヤノン。その大躍進の前史は、今から半世紀も前の1966(昭和41)年に始まる。
この年、30歳の若さだった御手洗冨士夫・現会長兼CEOはアメリカに送り込まれ、カメラ販売の先兵となった。
後に御手洗は、カメラ市場で全米ナンバーワンの座を獲得し、キヤノンUSAは売上高10億ドル企業(ビリオンダラーカンパニー)の仲間入りを果たした。
ところが、23年間に及んだ御手洗の在米生活のエピソードはほとんど語られてこなかったうえに、驚きと学びに満ち満ちている。
キヤノンを超一流企業に育て上げた「経営の極意」。その原点は、アメリカにあった。
2時間のNewsPicks独占ロングインタビューを通じて、トップ自らがキヤノンの「現在・過去・未来」を解き明かす。
御手洗冨士夫会長兼CEO/1935年生まれ。61年キヤノン入社。30歳でアメリカに派遣され、23年間の在米生活を送る。89年に帰国し、95年キヤノン社長就任。前代未聞の経営改革でキヤノンを超一流企業に育て上げる。2006年〜10年日本経団連会長(現在は名誉会長)。ラグビーワールドカップ2019組織委員会会長、オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会名誉会長も務める「最強の財界人」。写真:小林正