[国連 4日 ロイター] - 北朝鮮が国連に対して、北朝鮮で活動する国連の支援スタッフの数を減らすよう要求したことが、ロィターが4日に入手した書簡で分かった。

書簡は8月21日付で、北朝鮮の国家調整委員会(国連担当)のキム・チャンミン事務局長が、在北朝鮮の国連当局者に宛てて送付した。

キム氏は書簡の中で、国連の北朝鮮支援プログラムについて「敵対勢力が政治問題化したため」、望ましい成果が得られなかったと批判。支援要員の数を年末までに減らすよう要求した。

国連は、北朝鮮の人口の約半分に相当する1030万人が支援が必要な状態にあり、およそ41%が栄養不良と試算している。北朝鮮は2月、干ばつや洪水、制裁などが原因で食料不足が発生しており、配給を半減せざるを得ない状況になっているとしていた。

ある国連外交筋は匿名を条件に「支援ニーズが高まり、国連が支援を拡大しようとしていた矢先、(北朝鮮が支援要員削減を要求してきたのは)非常に驚きだ」などと語った。