[ブリュッセル 4日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のマルグレーテ・ベスタエアー委員(競争政策担当)は、米フェイスブック<FB.O>が導入を計画している暗号資産(仮想通貨)「リブラ」について、競争を阻害するリスクがないかを調査していると明らかにした。

各国の規制当局は、リブラが世界の金融システムに混乱をもたらし、マネーロンダリング(資金洗浄)などに活用される可能性があるとし、相次ぎ懸念を示している。

講演原稿によると、ベスタエアー委員は「リブラが導入される前に調査をすることが可能だ」と指摘し、「競争上のリスクとなり得るかを調査している」と説明した。

関係筋によるとマルグレーテ・ベスタエアー委員は先月、リブラの各関係団体に質問状を送付。特にリブラを管理するリブラ・アソシエーションでの消費者データの利用や情報のやり取りに関して懸念を示している。