英下院、首相の解散提案を否決 野党が同意せず
コメント
注目のコメント
3日の夏休み明けから、ジョンソン首相による1ヶ月閉会という奇策、与野党衝動の激化、与党が過半数を失う(歩いて移動するの面白かった)、日本時間4時前の合意なき離脱を阻止する法案成立、首相の解散総選挙前倒し提案、そしてこの否決、と一貫して、激動ながら離脱回避の方向性のニュースが続き、マーケットでは3日深夜にポンドドル1.12ドルを割り込んだ2017年1月を越えた歴史的安値から(ポンド円は2016年以来の水準ではあるものの先月の安値も割らず)から一転、ポンドドルは1.225ドル、ポンド円は130円50近辺までポンド買いで戻しています。首相自身が、もしかしたら数年にわたるモラトリアムを回避する唯一の手段という趣旨の発言をしていた解散総選挙が実現しないことで、今後もこの買いが進むのか。久しぶりにビットコインより面白い数日でした。
ただ、10月31日になれば、英国は自動的にEUから離脱する(合意無き離脱)というのが、英国とEUの間の決定事項になっています。
選挙でどちらが勝とうと、英国の議会で何を議決しようと、EU側がこの決定事項の変更に合意しない限りは、10月31日に英国はEUから離脱します。英国の政府や議会がやっぱりまだ離脱したく無いといっても、EUが同意しなければ自動的に離脱せざるをえません。
保守党のジョンソン首相も、労働党のコービン首相も、あたかも自分たちがEUからの離脱の是非をめぐって争っているような言いようをしていますが、EU側が今さら決定事項の変更に応じるとは限りません。英国議会は自分たちの意見を言い続けてるだけで、何の建設的な議論もできなくなってる。誰も責任取りたくない病。ここは解散総選挙をして国民に信を問うしかない。それすら決めれるか分からないけど…